上海名古屋大学同窓会20周年記念イベントの開催

  20251122日、上海名古屋大学同窓会創立20周年記念式典と懇親会が上海で盛大に開催されました。同窓生約80名をはじめ、本学教職員・在学生など20名以上を含む総勢100名以上が一堂に会し、20年間の歩みを振り返ると共に、今後の発展と連携強化について語り合いました。杉山直総長、木村彰吾副総長をはじめとする教職員と在学生も参加し、同窓生たちと懐かしい思い出を共有しながら、未来を語る貴重なひとときを過ごしました。終始、温かな雰囲気にに包まれた本会は、同窓生同士、そして母校との間に息づく強固な絆と不変の愛校心を鮮明に示し、参会者一同から高い評価をいただきました。参加者からは、このように心を結び、温もりを与えてくれる活動が継続され、同窓の絆と母校への縁が末永く受け継がれていくことへの期待の声が寄せられました。

午前の部は、ノーベル化学賞受賞者である野依良治特別教授による記念講演「Where am I from? Where are you going」で幕を開け、20名以上の同窓生および200名を超える学生が聴講に訪れました。講演では、野依教授がご自身の研究への志しを抱いた原点とキャリアの軌跡を振り返り、科学に対する熱い情熱を込め、基礎研究の本質的価値を深く論じられました。それは流行を追うものではなく、人類の「どこから来て、どこへ向かうのか」という根源的な問いに答える灯台であると説き、聴衆に深い感銘を与えました。

 質疑応答では、現在の人工知能(AI)ブームへの見解を問われた野依教授は、「真に創造性を持つ人とは、AIツールに依存せず、自立して思考できる人である」と警鐘を鳴らしました。技術がいかに進化しようとも、人間独自の洞察力やアルゴリズムを超えた発想、批判的思考は決して代替できないと強調し、技術の奔流の中で独立した思考を保つことの重要性を訴えるこの見解に、会場は大きな拍手に包まれました。

 午後の記念式典の開場前、会場のスクリーンに同窓生自身が撮影した名古屋大学にまつわる思い出の写真がスライドショーで映し出され、光と影の移り変わりの中で、参会者は一瞬にして名古屋大学で学んだ懐かしい日々へと引き戻されました。午後3時、式典は黄浦江を望む上海環球金融中心43階のEY安永wavespaceで開会しました。本会場は、同窓会幹事の万家駿氏のご厚意により提供されたもので、輝く江の景色が式典に開放感と感動を添えました。呂雷寧幹事長と栗春坤幹事がそれぞれ日本語と中国語で司会を務められました。来賓紹介に続き、杉山直総長が「名古屋大学の挑戦」と題して講演し、母校の最新の発展と国際交流の成果について紹介されました。これにより、卒業後長い年月を経た同窓生も、母校の活力と挑戦する姿勢を強く感じ、帰属意識と誇りをさらに深めました。続いて、木村彰吾副総長が上海同窓会20年の歴史を振り返り、同窓生と母校が互いに支え合い、共に歩んできた数々の心温まるエピソードを紹介し、会場は温かな雰囲気にに包まれました。サプライズとして、木村副総長は名古屋大学を代表して、上海同窓会に支援金を贈呈されました。この贈り物は、実質的な支援であると同時に、母校の変わらぬ思いやりそのものであり、「母校はいつでも同窓生の確かな支えである」という深い絆を象徴するものでした。

 長年上海で活躍されている全学同窓会副会長、西村今日子様はご挨拶の中で、ご自身と中国との深い縁—岐阜県の本社入社から上海現地法人の設立、さらに母会社の10倍規模まで育て上げられたご経験—を語り、在席の同窓生たちに深い感銘を与えました。また、愛知県上海事務所所長、鈴木健大様から、同事務所が上海で展開する活動についてもご紹介いただきました。

 その後、洪庚明副会長が上海同窓会のこれまでの活動実績と今後の計画について報告されました。上海支部活動の一環として、過去20年間に延べ200名以上の名古屋大学生を受け入れ、ホームステイ体験や企業研修など様々なプログラムを実施し、同窓生の結束力を強めるとともに、中日友好と相互理解の架け橋を築いてきた歩みが紹介されました。張豪会長からは、上海同窓会の来場幹事の皆様をご紹介いただきました。さらに、万家駿幹事と楊立前会長(前会長)より、それぞれ同窓生の社会的貢献や継続的な人材育成計画について見識が述べられ、同窓会が一人ひとりの成長を支え続ける初心が示されました。

 20周年を記念し、同窓会では半年前から記念投稿コンテストを開催しておりました。最優秀文章賞を受賞された孫曼様、優秀文章賞を受賞された李紹菲様が登壇し、杉山直学長、木村彰吾副学長、張豪会長より賞状が授与されました。

最優秀デザイン賞を受賞された本学総務部の岩瀬由加子様はご多忙のため来場できず、VCRでコメントを寄せられました。岩瀬様がデザインされた作品は刺繍バッジとして仕上げられ、参会者全員に記念品として贈呈され、会場の皆様がそれぞれ着用される温かな光景が広がりました。

李紹菲様は東京から駆けつけられ、簡潔に受賞の喜びを述べられました。孫曼様は「私と名古屋大学」と題し、青春時代に名大へ留学し、現地の方々と深い友情を築かれたこと、帰国後は中日友好交流に尽力されてきたご自身の歩みを語られました。お子様も名大で学ばれたという、母校の精神が世代を超えて受け継がれるエピソードは、会場の全ての方々の心を打ちました。

張豪会長の簡潔かつ心のこもった総括の後、同窓生全員で記念写真撮影が行われ、式典の部は円満に幕を閉じました。

懇親会は午後6時より開始されました。名古屋大学特別教授でノーベル賞受賞者の野依良治先生ご夫妻がサプライズゲストとしてご出席され、会場は最高潮に達し、同窓生一同より長時間にわたる温かい拍手で敬意が表されました。

野依教授は懇親会に際して特別にご挨拶を用意され、中日間の科学技術交流がより深い次元へと進展することを期待されました。杉山直総長も和やかなお言葉で宴の幕を開かれました。

くつろいだ温かな雰囲気の中、同窓生たちは名大で学んだ青春時代を懐かしみ、笑い声と歓談を通じて同窓の絆はますます深まりました。

 本会には、北京に交換留学中および上海旅行中の名大在校生、上海での交流活動に参加のため来訪中の博士課程学生4名をはじめ、名古屋大学中国交流センター張紹良主任、DOオフィス、国際学生交流課、国際連携課など、20名以上の「名大人(なごやびと)」の皆様にもご臨席いただき、誠に光栄でした。

杉山直総長をはじめとする多くの教職員の方々は、かつて教え子であった同窓生との再会を喜ばれました。同時に、ある同窓生は、かつての恩師で現在は名誉教授であられる玉岡賀津雄先生との再会を果たされました。師弟が和やかに語らい合う場面には、歳月を経ても変わらぬ慈しみと尊敬の念が流れており、敬愛すべき名誉教授である玉岡先生の周りには多くの同窓生が集い、温かくも活気ある人的交流の輪が広がりました。

 懇親会では特別企画として「思い出抽選会」が催されました。木村副総長がまずご自身の名大受験にまつわる興味深いエピソードを披露された後、最初の幸運な当選者を抽選されました。

周新宏様・張雪梅様ご夫婦は、名大で出会い、結ばれた心温まるストーリーを共有され、周様はさらに谷村新司の「昴」を歌唱され、情感豊かな歌声が会場全体に響き渡りました。李偉群様が抽選で選ばれた際には、名大時代に刻まれた忘れ得ない思い出を切々と語られました。留学中に重病を患われた折、日本の指導教官と主治医が奔走して募金活動を立ち上げ、治療費を調達して授業復帰を果たされたという、国境を越えた無私の支援と深い情誼は、李様が今なお感謝してやまないと同時に、中日友好の架け橋を築くというご自身の志の原点となったというお話に、参会者一同は深く感動しました。

戴楊洋様は流暢な日本語で名大との小さな思い出を語られ、多保隆宏様も在学中の楽しいエピソードを披露され、会場には笑い声と共感の輪が広がりました。田楠様も抽選で選ばれ、名大との深い縁について簡潔に述べられた後、「友情地久天長(蛍の光)」を歌唱し、宴の締めくくりとなりました。歌声に込められた深い情感は、名古屋大学上海同窓会創立20周年記念事業に感動的な余韻を残しました。

懇親会終了後、多くの参会者が名大の旗の前で記念撮影を行い、思い出に残る一枚を残されました。お子様を連れて参加されたある同窓生は、子どもが遠く離れても固く結ばれた名大同窓生の結束力と、時間と距離によって少しも色あせない同窓生同士の真摯で深い情誼を目の当たりにしたと感慨深げに語られました。この感動的な絆は、子どもの心に「将来、私も名大で学びたい」という種を静かに蒔いたとのことです。言葉と行いで伝える教育の意義が、この瞬間、最も温かく体現された一場面でした。

宴席では、賓主ともに歓びに満ち、美食を楽しみながら情誼を深め合いました。この和やかで楽しい光景は、まさに中日教育交流の活力と温もりを如実に示すものでした。

今回の記念式典は単なる喜びの集いではなく、情感の結集と昇華の機会でもありました。率直な交流と分かち合いを通じて、同窓生同士の絆はさらに強固なものとなり、母校への帰属意識と誇りもいっそう深められました。参会者一同は、同窓会が今後も架け橋と絆としての役割を果たし続け、全ての「名大人」の心をつなぎ、情誼を次代へと伝え、共に栄光を築いていくことを願っています。

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上海名古屋大学同窓会20周年キャンペーンの受賞作品について、下記にてご確認ください。

上海名古屋大学同窓会20周年記念活動