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Nagoya
- 2010-11-01
2008年ノーベル物理賞受賞者小林誠特別教授のご来訪
2010年10月17日から22日にかけ、本学特別教授、2008年ノーベル物理賞受賞者小林誠氏が上海交通大学、清華大学に招かれ、上海と北京を訪問されました。本学元総長平野眞一氏、法学研究科教授宇田川幸則氏もご同行されました。
10月17日の午後には、小林氏が当事務所をご訪問され、本学濵口総長、渡辺副総長を始め、教職員のご一行と歓談されました。
当事務所を訪問される平野氏、小林氏、濵口氏
10月18日18時30分より、「上海美心」レストランで上海名古屋大学同窓会幹事の方々が小林氏及び平野氏をお迎えし、食事会が開催されました。日本学術振興会北京代表処副所長鶴尾寧氏、上海交通大学国際合作与交流処許万国氏、当事務所馮佳妮も同席しました。夕食会では、参加者の方々が名古屋大学時代のことなどについてご歓談されました。
小林氏と上海同窓会
最後に同窓会楊立幹事長が今後名古屋大学関係者および同窓生と交流を深めたい意を表明されました。
小林氏が10月19日本学と上海交通大学が共催する国際学術コンソーシアムAC21フォーラムの開幕式にゲストとして、ご出席いただきました。
当日15時より、上海交通大学閔行キャンパス新図書館8階のホールで「Violation of matter-antimatter symmetry」をテーマにご講演をされました。当日、本学の総長濵口氏も会場に駆けつけ、ご講演を聴かれました。会場は、熱気に包まれ、200名近くの参加者がありました。席が限られているため、通路に立ち、一時間半ほどの講演を聴いた学生も数多くいました。ご講演の後、質疑応答の時間が設けられました。学生たちは熱心に英語で質問をし、小林氏は学生からの質問に答えられました。時には笑いが起き、大きな拍手が送られたりするなど、大盛況のうちに講演が終わりました。
上海交通大学で小林氏ご演講の様子
10月20日午前10時過ぎに小林氏は北京に到着しました。午後には清華大学物理系で教員と意見交換の後ご講演、夜は同物理系主催の宴会にご参加されました。宴会には主催者の御厚意で北京名古屋大学同窓会代表として3名が招かれ、馬幹事長が同窓生を代表して、ご挨拶されました。同窓生の方々は小林氏とご交流され、感激されたようです。
10月21日の午後には小林氏は清華大学の学長と面談、その後講演され、10月22日の午後に日本に帰国されました。
今回の訪中では、中国の方々、特に、大学生に真の研究者のあるべき姿を見せていただき、日中の学術交流に大きな貢献となりました。